和歌山市長が、「ふるさとチョイスで目的外使用を謝罪!」何が問題なのか?

時事ニュース
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和歌山市では、動物愛護センターの建設にあたりクラウドファンディングを利用して設備に要する資金を広く集めその充実を図ろうと計画した。その際「殺処分ゼロをめざして!猫たちの不妊手術の実現にご協力ください!」として寄付を募りました。

 

和歌山市が2018年に実施したクラウドファンディングの使途をめぐって物議を醸していた問題で、同市の尾花正啓市長が9月28日、これまでの市当局の説明を訂正して謝罪した。

市が「約2790万円の寄付金を全額使った」という当初の説明は誤りで、実際には約1417万円しか使っていなかったという。尾花市長は「全国の多くの方に対する裏切り行為であると思います」と反省の弁を述べた。

引用元:https://www.huffingtonpost.jp/entry/wakayama_jp_5f71735fc5b64deddeeff4df?utm_hp_ref=yahoo

和歌山市長、軌道修正をしたが、クラウドファンディングに対する市民、国民の信用は取り戻せるか?

クラウドファンディングの具体的な事業として和歌山市は、❶野良猫の不妊去勢手術の実施❷保健所で保護された猫に不妊去勢手術の実施と譲渡促進を目的として不幸な猫達を0にするというものでした。この趣旨に大いに賛同し、全国から、目標を超える寄付が集まったのです。

和歌山市のふるさとチョイスのPR

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和歌山市がクラウドファンディングで「犬猫の不妊去勢手術」のための資金を募集した告知ページ

2018年5月から12月にかけて、ふるさと納税で資金を募る「ガバメントクラウドファンディング」で募集したところ、計1464人が応募。目標額の1800万円を大幅に超える2457万9745円が集まった。市に直接届けられた寄付金を含めると、2790万2545円となった。

募集要項については、特設ページで以下のように書かれていた。

「和歌山市では動物愛護センターを建設し、平成31年度中の業務開始を目指しています。この施設では犬猫の不妊去勢手術と簡易な治療も実施する予定ですが、そのためには手術台や診察台、麻酔装置など様々な設備や薬品が必要です。そこでガバメントクラウドファンディングを活用し、設備に要する資金を広く集め、設備等の充実を図りたいと考えています」

■寄付金は「2790万円全額使った」⇒「1417万円しか使ってなかった」

この問題をめぐっては当初、市内の「動物愛護管理センター」の設備費として、クラウドファンディングで全国から集まった2790万円の寄付金の使い道をめぐって批判が集まっていた。

24日の市議会厚生委員会では、市当局は2018年度と2019年度の予算に充当する形で「2790万円全額、すでに使った」と説明。その内訳に「印刷製本費」「自動車保険料」「火災保険料」などが含まれていたことから、「クラウドファンディングの趣旨と違う」として市議の追及を受けていた。24日時点では、メディアの取材に、市当局は「大きな意味で動物愛護に使った」とコメントしていた。

しかし市当局は、28日の厚生委員会では、そもそも全額は使っていなかったとして、これまでの説明を一転させた。2018年度以降、約1417万円を活用または活用する見込みと訂正した。2020年度末で約1370万円が残る見込みだという。

市の健康局長は、これまでに使ったのは、猫砂などの消耗品費、ワクチンなどの医療費、手術用の備品購入費、動物用麻酔機の委託料などだったと答弁した。

和歌山市健康保険課の担当者によると、約2790万円の寄付金は全額、クラウドファンディングの趣旨に沿って、犬や猫の不妊去勢手術するための設備の充実を図るために使われるという。

ネット民の声 ⇓

■和歌山市長の28日の厚生委員会での発言

「さる9月24日の厚生委員会において、ガバメントクラウドファンディングの使途に対する当局の答弁に大きな誤りがありました。実際は寄付金については全額使用しているのではなく、貴重な財源として、今年度末において1370万円残る見込みとなっております。こうした事態を招いたことに対し、委員会の皆さんにお詫び申し上げますと共に、全国から温かいご厚志を頂きました皆さまに和歌山市への不信と不快な思いをさせましたことに深くお詫び申し上げます。今後寄付金を明確化するために基金化してまいりたい。」

和歌山市長が、「ふるさとチョイスで目的外使用を謝罪!」何が問題なのか(まとめ)?

残った額を基金化するのは、正解のように思いますが、可能なのでしょうか。いずれにしても、今回の和歌山市の対応は、他のクラウドファンディングに対する悪影響は免れないところでしょう。自治体がその信用を疑われることは、何とも情けないではありませんか。厳しく襟をただしていただきたいものです。

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