あじさいの花の特徴は、バラや桜のように「散る」ということがないので、剪定をしない限り枝にずっと花がついている植物です。そのため、どの状態が見頃が終わったのかが、わかりにくいという特徴があります。
アジサイの剪定時期
花が咲き終わった後、7~9月初旬までが適期です。花が咲き終わっているかどうかは、花をよく見て判断します。額咲きタイプは両性花が開花し、装飾花が裏返っていたら、終わりのサインです。
手まり咲きタイプは装飾花の中心にある小さな花が開ききり、全体に色褪せてきたら終わりのサインです。
あじさいは、いつでも剪定をしていい花ではなく、気温が低くなる秋に花芽が形成されるので、秋以降に剪定してしまうと花芽を切ってしまうことになり、翌年花が咲かなかったということになります。
終った花は、いつまでもつけておくより、剪定した方が栄養が次の花に費やされるので剪定時期はとても重要です。
特に鉢植えで育てている場合は、限られた土からしか栄養をとることができないので、花が終わったらすぐに剪定することがベストであると思います。
アジサイの剪定方法
花後の剪定
花後の剪定を行わなくても花は咲きますが、枯れた花や枝を切ることで、翌年以降の生育を促し、より美しい花を咲かすために剪定します。
基本的な方法
①花から2節目の芽を確認する
アジサイの花の2節目に芽があることを確認します。樹高が高くなっているアジサイなら、3~4芽下でもいいでしょう。
②芽の約2cm上でカットする
①で確認した芽の2cmほど上で切り、花がらを取り去ります。
休眠期の剪定
アジサイが葉を落とし、休眠期に入る11月から翌年3月までに行います。
基本的な方法
①枯れ枝を切り取る
色が白っぽくなり乾燥した枯れ枝を切り取ります。全体が枯れている枝は剪定バサミを使って地際でカットし、一部が枯れている枝は枯れた部分をカットします。
②混み合った枝を整理する
株全体を見て、枝が混み合っている場所があったら、風通しがよくなるように適宜間引きます。新しい枝は残し、古い枝を地際でカットするか、混み合っている部分のみカットします。
強剪定
花後になるべく早く行います。大きくなりすぎたアジサイを小さくしたいときに行う剪定で、すべての枝を株元近くで大胆に切ります。
するとその後、脇芽が展開して翌年に枝が伸び、さらに1年経つと再び花を咲かせます。翌年の花はあきらめなくてはなりませんが、数年に一度強剪定を行うことでコンパクトな株に仕立て直すことができます。
基本的な方法
①枝元近くで切る
すべての枝を、枝元から1~2節の脇芽の上でカットします。ただし、実際には根元付近に葉がなく、何節目かは判断できません。根元からの高さ30cm前後の付近でバッサリと切ります。
カシワバアジサイは葉をなくすと枯れることがあるので、いちばん下の葉の付け根の芽の上で切り、葉を少し残すようにします。
アジサイの剪定時期と剪定方法! アジサイを存分に楽しむために!(まとめ)
あじさいは茎の先に花が付くという性質があるので、あじさいの剪定をしないまま伸ばしていくと花の位置が目線よりも高くなってしまいます。
また、あじさいは剪定をしないと、木の先端ばかりに花が咲くようになります。
剪定することで、目線の位置であじさいが咲くようにできます。
色々な目的にあわせた剪定で、アジサイを存分に楽しんでください。