夏にきれいな花を咲かせてくれた百日紅(サルスベリ)ももう終わりの時期がきています。この百日紅の剪定の方法などを解説します。
サルスベリの特徴
サルスベリは「ミソハギ科・サルスベリ属」に分類される植物です。ツルツルとした滑らかな樹皮が特徴的で、猿も滑ってしまうという意味でサルスベリという名前が付けられています。
百日紅と漢字で書くのは、100日位花を楽しめることから付けられたとも言われています。
サルスベリは、7月〜10月頃に開花し、秋になると紅葉して落葉します。
サルスベリの剪定時期と方法!ベストは年2回!
サルスベリは成長力がとても盛んであり、上にも縦にもよく育ちます。日当たりのいい場所に植えれば、その後の手入れは比較的簡単な植物ですが、放っておくと大きくなりすぎることがあるので、年にできれば2度の剪定がベストとなる。
1度目は、基本、花の終わった10月下旬ごろである。いわゆる忌枝(いみえだ)を間引き剪定します。
しかし、夏に花をより楽しみたい方は、2度キリを行うとよい。これは、花房(房になって咲いている花)がある枝の、2〜3節目を切っていきます。切ることによって、新しい枝が伸び、1ヶ月後くらいに再び枝先に花を咲かして楽しむことができます。
2度目は 落葉期(11月~3月)です。
サルスベリが休眠期に入っている時期なので、バッサリ切ってしまっても問題はありません。特に太い枝を切るのは、ダメージの少ない休眠期の方がいいです。春から伸びた枝を切って行き、全体の樹形を整えていきましょう。こぶ様になっている場合、こぶから上は全て切っても問題はありません。
自然樹形のサルスベリの剪定方法!
サルスベリの曲がりくねった独特な形を残したいときに行う方法です。
剪定を行わずに素の形のままの樹形を自然樹形といいます。サルスベリは曲がりくねる幹が特徴的な植物でもあり、なるべくそのままの形を残したい、という方も多いです。
ですが、全く剪定を行わずに自然のまま育てると、どんどん上下左右に育ってしまうので、自然樹形で育てる場合も剪定は行いましょう。
自然樹形で育てたいサルスベリの剪定は、基本的に年1回、葉が落ち新芽が付くまでの間の落葉期(11月〜3月)にかけて行います。剪定方法は冬剪定と同じく、間引きをしていきましょう。
サルスベリの厄介者こぶの剪定!
夏の花が咲いている間は、目立たないですが、落葉期は、こぶが目立ちます。初めから意識して自然樹形として、剪定していればいいですが、残念ながら、庭木としては、こぶ状も仕方ないのかもしれません。しかし、このこぶも剪定はできます。
こぶの剪定はサルスベリが休眠期である冬の間に剪定します。こぶより下の部分を切っていきましょう。切った木が太かった場合は、切り口に癒合剤を塗って保護しましょう。
また、こぶを作りたくない方は、毎年同じ位置で切らずに、少しずらして切るとこぶができにくくなります。
サルスベリの剪定時期と方法!花を来年も楽しむためには(まとめ)!
・年2回の剪定を行う。
・日当たりのいい場所で育てる
サルスベリは日当たりのいい場所を好む植物です。日当たりが悪いと、花が咲かなくなってしまう可能性もあるので、常に日当たりのいい場所を心がけること。
サルスベリは夏場の暑さや直射日光にも強いので、年間を通して日のあたる場所で大丈夫です。
・水やりは基本的に不要
サルスベリは基本的に水やりは必要ありません。
・肥料は年2回
肥料は1年のうちに2回与えてください。1月〜2月頃に与える寒肥(かんごえ)と、9月頃に与えるお礼肥(おれいごえ)です。
寒肥とは冬の時期に与える費用のことをいいます。枝や花の生育を促します。 効果が長く持続する緩効性肥料を使用しましょう。
お礼肥とは、花と果実が実った後に与える肥料のことをいいます。健康維持を促します。 こちらも効果が長く持続する緩効性肥料を施しましょう。