キンモクセイは、その優雅な香りから、ジンチョウゲ、クチナシ、と並ぶ「3大香木」の一つに数えられています。その花の香りが良いゆえに庭木として多く用いられてきました。そのキンモクセイは、生育旺盛な植物ですが、ほおっておくとどんどん大きくなっていきます。株をコンパクトに維持し、花をつけさせるためには、剪定が必要です。ここでは、キンモクセイの剪定時期や方法を紹介します。
キンモクセイの剪定時期はいつか?
●花後の11月
花が咲いた後に少し軽めの剪定
●3~4月
樹形を調える剪定をおこなう。
キンモクセイ(金木犀)は1年間に15cmほど伸びる生長の早い木ですが、目立って樹形が乱れるわけではありません。キンモクセイは常緑小高木なので、樹高が5m以上、大きいものになると8mにもなります。
そうなってしまうと、なかなか自分で剪定するのは至難の業。また、キンモクセイは枝が両側に伸びる対生という生え方なので、枝が込みやすい傾向にあります。枝が込むということは枝の数が物理的に増え、うっそうと茂ってしまい風通しが悪くなってしまうのです。
キンモクセイの剪定方法はどんなものがあるか。?
● 刈り込み剪定
特 徴
- 仕上がりがはやい。
- 刈り込み鋏を使用する。
- 輪郭で切り揃える。
- あまり樹形は小さくできない。
- 中枝が枯れ死する。
- 透かし作業は別途。
刈り込み剪定は、仕上がりが、多少美しくなくても速く手軽にする方法であるが、刈り込み樹形は、株の内側に葉が少なくなる。3年に1回くらいは、透かし剪定も行うべきである。そうしないと、中がすかすか、外だけに葉っぱ状態になる。
● 透かし剪定
特 徴
- 剪定鋏、木鋏、鋸を使用する。
- 木の輪郭より枝の流れを重視。
- 樹形を小さくできる。
- 枝を透くことができる。
- 中枝が枯れない。
時間と手間がかかるが、1枝ごとに剪定する方法である。この手法の最大のメリットは、中に葉ができるために木を小さくできることである。できるなら望ましいのはこちら。
キンモクセイの剪定時期はいつか?香しい香りを楽しむために(まとめ)!
キンモクセイの剪定時期、方法のまとめとしては、
❶キンモクセイは花後の11月か3~4月に剪定するのが望ましい。
❷刈り込み剪定をしている場合は、3年に1度くらいは、透かし(枝抜き)剪定も実施する。